こんにちは! こなぽです。 今回は「大阪大学 経済学部の総合型選抜」について解説したいと思います。

「阪大経済の総合型って何をするの?」「共通テストはどれくらい必要?」といった疑問を持っている受験生に向けて、制度の概要から具体的な対策まで、私の体験をもとに解説します。

※入試制度は年によって変わるため、必ず最新の募集要項を公式サイトで確認してください

大阪大学経済学部・総合型選抜の概要

まず、この入試方式の大きな特徴を整理します。総合型選抜とはいえ、流石に旧帝大。共通テストの配点が高く「高い基礎学力」が前提となります。

一次試験書類50点
二次試験面接50点
共通テスト100点

また、出願要件が4つあります。

  • 英語資格(英検二級以上、またはTOEFL-iBT、IELTS Academic Moduleのスコア証明書)
  • 高等学校在学中又は中等教育学校4~6年次での特筆すべき活動を証明する書類
  • 経済学部が定める令和8年度大学入学共通テストの受験を要する教科・科目の受験
  • 合格した際の入学の確約

特に大事なのは上の二つです。英語資格や特筆すべき活動(後で具体的に解説します)を用意するには時間がかかるので、阪大経済学部の総合型選抜に挑戦する予定のある方は、なるべく早めに用意しておくようにしましょう。TOEFL-iBTだと70点程度(120点満点)、IELTS Academic Moduleだと4.0~5.0点程度(9.0点満点)になります。

アドミッションポリシーには、求める人物像として、以下の三点が挙げられています

  • 高等学校等で履修する国語、地理歴史、公民、理科、数学、外国語、情報についての
    基本的な知識を持っている学生。
  • 特定の分野で高い能力を持つ学生。
  • 経済・経営の分野において、将来、グローバルに活躍する意欲のある学生。

基本的な知識を共通テストで、特定の分野での高い能力とグローバルに活躍する意欲を書類・面接で測る形になっています。

選考のステップと対策

次に、選考のステップを見ていきます。第一次選考が書類審査、第二次選考が面接、そして最後に共通テストです。

第一次選考(書類審査)

出願に必要な書類はいくつかありますが、ここで全て説明すると冗長になるので、以下のリンクから阪大経済学部の公式サイトを参照してください。

https://www.nyusi.icho.osaka-u.ac.jp/requirement/economics/entry

特に重要なのは、志望理由書活動実績報告書です。志望理由書にはなぜ阪大で経済学を学びたいのかを、活動実績報告書では概要でも述べた特筆すべき活動についてを、自分の言葉で書く必要があります。書類審査で最も差がつきやすいポイントでしょう。それぞれ詳しく解説します。

志望理由書

「大阪大学への入学を目指す理由」と「志望する学部でどのような学修に取り組みたいか」について、800字程度で書く形式になっています。単に「経済に興味がある」だけでなく、具体的な社会問題や興味のある理論と絡めて書くことが重要です。また、他の大学ではなく、阪大でなければならない理由(特定の教授、カリキュラム、研究環境など)を明確にしましょう。例えば、以下のように書くことができます。

  1. 【きっかけ】 校内の食堂で、毎日大量の食品ロスが出ていることに疑問を持った。「残すな」という張り紙だけでは効果がなかった。
  2. 【問い】 行動経済学の「ナッジ理論」を用い、人の心理的なクセを利用して、強制せずに望ましい行動(食べ物を残さないこと)へ誘導することはできないだろうか。
  3. 【なぜ阪大か】 大阪大学社会経済研究所など、世界レベルで行動経済学の研究が行われている拠点があるから。実験経済学の手法を用いて、実際の社会課題への応用を研究したい。
  4. 【将来】 人々の行動変容を促すことで環境や医療に関する問題を解決する仕組みを作るコンサルタントになりたい。

今までの人生で感じた疑問や解決したい問題を最初に提示し、次にその問いを解決するために阪大で何を学びたいかを書き、将来(卒業後)どのような形で、実際に問題を解決するかを述べます。過去から卒業後までの流れを示すのが重要です。

また、志望理由書を書く上で必ずしてほしいのが、他人に見せるということです。学校に添削できる先生がいるなら添削してもらうのが望ましいですが、いなかったとしても家族や友人など、第三者視点からのアドバイスによって、自分では気づかなかった点も改善することができます。

活動実績報告書

活動実績報告書では、高校三年間で行なった特筆すべき活動とその内容について記す必要があります。特筆すべき活動の例として、以下のようなものが挙げられます。

  • 部活動での実績(大会で優勝・金賞、全国大会出場など)
  • コンクール・コンテストでの実績(作文やプレゼンテーション、イラスト、和歌など)
  • 資格(英検などの英語資格、簿記、漢検、数検など)
  • イベントへの参加(ボランティア活動など)

基本的には志望理由に関連するものを書くのが望ましいです。しかし、書ける実績が少ない人もいると思います。その場合は、先に活動実績を書き、それをもとに志望理由書を作るのが良いでしょう。

第二次選考(面接・共通テスト)

経済学部を含む多くの文系学部では第二次選考の面接は、共通テスト前の12月に行われます。しかし、面接と共通テストであわせて第二次選考ということになっているため、結果発表は2月になります。順番に見ていきます。

面接

面接は、試験官3人に対して、受験者1人で行われます。志望理由の深掘りに加え、時事ニュースに関する経済的視点からの意見を問われるのが特徴です。時事ニュースの例としては以下のようなものがあります。

  • スポーツの国際大会(五輪、W杯など)の経済的影響
  • 103万円の壁は撤廃するべきか
  • 物価高の影響や原因

いくつかの問題が書いてある紙を見るように指示され、そこから一つ選んで答える形式になっています。その年に話題になったことから出題されることが多く、ある程度の予想はつけられるとはいえ、何が出てもいいように普段からニュースに触れ、さらにそのニュースの背景や影響について考えておく必要があります。

共通テスト

書類・面接の配点がそれぞれ50点ずつなのに対して、共通テストの配点は100点で、合格の鍵を握る最大の関門であるといえます。詳しい配点は以下の公式サイトより確認してください。

https://www.nyusi.icho.osaka-u.ac.jp/requirement/economics

公式サイトにある通り、文系科目重視のA配点と、理系科目重視のB配点があり、得点の高い配点区分を自動的に採用する仕組みになっています。気をつけるべきは、A配点・B配点のどちらも数学の割合が最も高いということです。数学の点数が合否に直結してきます。また、経済学部では入学後も数学を使います。しっかり対策しておきましょう。

具体的なボーダーラインは明かされていませんが、実際に合格した人の多くは80%以上を取っています。安心するには85%を目指したいところです。

合格するために必要なこと

ここまで大阪大学経済学部の総合型選抜について解説してきました。では、実際に合格するためにはどうすれば良いのでしょうか。実際に有効だった対策をいくつか紹介します。

徹底的なリサーチ

書類での志望理由書、そして面接では「なぜ阪大経済学部を選んだのか」が問われています。他に多くの大学がある中から、それでも大阪大学を選んだ、説得力のある理由が必要です。パンフレットや募集要項、Webサイトなどを隅々まで読み込み、大阪大学が求める人物像を理解しましょう。

模擬面接の繰り返し

面接試験に慣れている高校生はほとんどいないので、これを逆手にとって面接慣れしておけば周りと大きな差をつけることができます。先生や友人に協力してもらい、どのような質問が来ても論理的な答えを出せるよう、練習しておきましょう。

普段から多くのものに興味を持ち、挑戦する

経済学に関する知見は、一朝一夕で身につくものではありません。普段からニュースに触れ、経済がどのような仕組みで動いているのかに目を向けておきましょう。また、活動実績を報告する必要があるので、経済に関係あるものでもないものでも、やってみたいと思ったことに挑戦しましょう。実際に出願書類を用意するときに必ず役に立つはずです。

まとめ

大阪大学経済学部の総合型選抜は難易度が高い上、近年は倍率も上がってきています。しかし、総合型選抜は自分の将来や学びたいことと深く向き合える貴重な機会です。準備は大変ですが、合否に関わらずそれに見合ったものが得られるはずです。少しでも興味のある方は、是非挑戦してください。応援しています!

このブログでは、今後も大学生活や勉強法について発信していく予定です。質問があればコメント欄へどうぞ!

ABOUT ME
こなぽ
旧帝大の推薦入試に主席で現役合格した塾講師。高校二年次に英検一級取得。趣味はドラム